西郷どん
2018年のNHK大河ドラマは鈴木亮平が主演の『西郷どん(せごどん)』です。薩摩の貧しい下級藩士の家の長男として生まれた西郷隆盛。その人物像は謎に満ちており、後年、様々な虚実が伝説となり、語り継がれている。実際はどんな人物だったのだろうか?
維新の偉人人気ランキングでは、坂本龍馬、福沢諭吉に次いで堂々の第3位である。「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ」と言ってはばからない西郷だが、脳科学的診断では、愛を尽くす人。右脳2次元タイプで、相手に合わせすぎて主体性を失いがちになる。狭くて濃い人間関係をつくるらしい。51歳で人生を終えるわけだが、西南戦争をするつもりはなかったのに、人のいい西郷は暴発に乗らざるをえなくなったわけです。
3回の結婚、2回の島流など波乱万丈な人生を生きた男は、写真が大嫌いで、あの有名な肖像画は、顔の上半分は弟で下半分が従兄弟の大山巌の合成写真らしい。東京上野に立つ西郷像の序幕式に参列した3番目の妻である糸が、「(ウチの旦那は)こげんお人じゃなかったこてエ!」と言ったとか?
西郷隆盛の盟友、坂本竜馬は33歳の誕生日に京都の近江屋で暗殺され、また、西郷は西南戦争で敗れ、51歳で城山にて自刃した。動乱期になると埋もれていた人が役割を持って輝き、そして散っていった。平和ぼけした日本人の劣化は激しく、時代を変えるリーダーが、輩出する環境にないことは周知のことである。小生も還暦を前に、果たして何を成しえたのかと自問する日々であります......。
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