火星大接近
国立天文台によると、7月31日に最接近となった火星と地球間の距離は5759万キロ。と言われても、スケールが宇宙レベルでよくわからない。玄関先から撮った火星の写真はコメ粒だが、何となく明るいオレンジ色。
太陽の回りを公転している火星と地球は、約2年2カ月おきに太陽から見て同じ位置にくるらしい。それは「会合」と呼ばれ、軌道的には近づきあった状態となる。
火星探査機が、火星の氷の下に液体の水が存在している証拠を見つけたというニュースが、サイエンス誌で発表された。水の存在は生物が存在する可能性に直結するため世界中で大きな話題になっている。
火星は月面着陸以後の、宇宙開拓史における大きな到達目標となっている。そして次にこの火星が、ここまで明るく見えるようになるのは2035年らしい。壮大な夢としての火星への移住計画が順調に進めば、「前人未到の星」としての火星を近くで見られるのは本当にこれが最後かもしれない。