ふぐ料理
ふぐは、おちょぼ口で腹が膨れ上がっており、見た目がなんともユーモラスな魚だ。「当たると死ぬ」ことから「鉄砲」が連想されるため、ふぐ鍋を「てっちり」、ふぐ刺しを「てっさ」と呼んだりする。 名産地の下関では、「ふく」と呼ぶらしいが、私が知っている限り、ふぐよりうまい魚は無い。しつこさは皆無なのにうまみの豊富な白身は引き締まっており、ふぐちりでも、ふぐ刺しでも、存分にプリプリ感が味わえる。 値は張るが、1年に一度はどうしても食べたい。昨日は、娘の誕生日にかこつけて、ふぐ料理に出掛けた。定番のポン酢ともみじおろしでいただきました。また、ふぐの白子は濃厚でとろけるようなうまみが味わえる。 ふぐを詠んだ俳句には、「ユーモラスな丸い姿」を詠んだ句や、背後に「毒」を意識させる句やが多いようだ。「姿」「毒」のどちらを詠むにしても、ふぐの俳句には、遊び心があると面白い!