蝉の声
先日、夜中の雷鳴でふと目を覚ましました。「雷が鳴ると梅雨が明ける」とも言われます。雷が多いのはそれだけ非常に蒸し暑い空気がより多く送り込まれ、夏の高気圧である太平洋高気圧が勢力を強めている状況と言えます。太平洋高気圧が勢力を強めると梅雨前線を北上させ、梅雨明けを迎えます。
先週は,蝉の鳴き声はなかなか聞かれませんでしたが、この日曜日、出かけ先の公園で蝉が鳴いていました。もう、蝉の鳴き声を聞きましたから、私の季節感覚では、梅雨も明けました。
蝉というと、夏になるといつの間にか現れて、あっという間に消えていく……。そんな儚い存在のイメージを抱いている人も多いと思います。蝉の一生の大半は土の中で過ごすことになります。なんとその長さは3~17年にもおよぶのだとか 。すなわち、今年の地上の蝉は平成生まれということになります。
ちなみに鳴き声を発することができるのはオスのみ。メスに合図を出すために、オスはあのような鳴き声を発しているのです。子孫繁栄のために、生きているわずかの時間で自らの使命を果たします。私たちが目に触れる期間はわずかですが、満を持して地上に登場してくる蝉。写真は、我が家の塀にしがみつく一匹のアブラゼミです。儚くも強い一生といえるかもしれません。